実際に触って比べた記録

イルシル無料プランでできること|月3枚・資料3本の中身と出力の壁

2026-08-28 公開

この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。無料プランで実際に試した範囲の内容で、報酬額で順位を変えることはしていません。

結論から言うと、イルシルのフリープランは「作って、仕事に使う」ところまでは無料でできて、「PDFやPowerPointのファイルとして手元に出す」ところで止まります。期限のない無料プランなので、急いで有料を決める必要はありません。見るべきは枚数の多さではなく、自分の用途がファイル出力を必要とするかどうかです。

無料でできることは、公式がこう書いている

2026年8月時点の公式コラム(2026年8月26日公開)に、フリープランの条件が箇条書きで載っています。

そして冒頭に「イルシルのフリープランは利用期間の制限がなく」と書かれています。14日で切れる体験版ではなく、条件の範囲内であれば置いておける無料プランという位置づけです。

「月3枚」は思っているより多い

ここが一番誤解されるところです。月3枚と聞くと3ページぶんの資料しか作れないように読めますが、同じ公式コラムにはこう書かれています。

AIがスライド全体を一括生成する「プロモード(1回あたり10枚前後作成)」を利用した場合、フリープランでは月1本分の作成がお試しいただけます。

つまり「AIデザイン生成の枚数」はスライド1ページと1対1で対応していません。10枚前後のスライドが並んだ資料を、無料のまま月に1本は作れる、というのが公式の説明です。試すのに足りないのは枚数ではなく、後述する出力のほうです。

プラン表をフリーの列から読む

公式サイトのプラン一覧から、無料で試す判断に効く行だけを抜き出しました。表記は公式の文言のままです。アイコンだけで文言が無い欄は、その旨を書いています。

項目フリーパーソナルパーソナルプラス法人
料金無料1,848円/人(税込)5,500円/人(税込)年間契約応相談
AIデザイン生成の利用可能枚数3枚/月40枚/月200枚/月 1人あたり500枚/月
作成可能な資料数3個まで無制限無制限無制限
構成生成時の入力可能文字数1,600文字3,000文字10,000文字10,000文字
外部データ出力×マークのみ(文言なし)PDF・PowerPointPDF・PowerPointPDF・PowerPoint
メンバー招待×マークのみ(文言なし)×マークのみ(文言なし)○マークのみ(文言なし)○マークのみ(文言なし)

※2026年8月30日に再確認したところ、公式トップのプラン表から「構成生成時の入力可能文字数」の行が無くなり、代わりに「かんたんレポート生成」(フリー3枚/月・パーソナル10枚/月)と「PDF・画像の参照機能」の行が入っていました。入力文字数はパーソナルプラス紹介ページ(irusiruslide.com)に「通常(パーソナルプラン利用時)の入力可能文字数は〜3,000文字」「パーソナルプラスプランでは、入力可能な文字数が〜10,000文字」とありますが、同日時点でフリーの上限を示す記載は見つけられませんでした。上の表は2026年8月28日時点のものとして読んでください(→提案資料を作るのが遅い原因を6工程で切り分けるに当日の確認内容をまとめています)。

フリーの「外部データ出力」欄には×マークが置かれているだけで、文言はありません。ただし前述の公式コラムには「ファイル出力(PDF/PowerPoint):パーソナルプラン以上で対応」と文章で書かれているので、無料のうちに出力まで確かめたいなら、この行が実質の分かれ目になります。ここは他社と比べても差が出るところで、AIスライドを自動作成する4つを比較した記事で触れたとおり、無料のまま書き出しまで完結できるサービスも別に存在します。

判断軸は3つ

1. 成果物をファイルで渡す必要があるか

社内の提出物がPPTXやPDFで回っているなら、無料のままでは最後の一歩が残ります。逆に、画面共有やその場のプレゼンで足りる段階、あるいは日本語のレイアウトが自分の感覚に合うかを確かめたいだけなら、フリーで判断はつきます。出力が要るかを先に決めてからプランを見るほうが早いです。

2. 渡す原稿が1,600文字に収まるか

フリーの「構成生成時の入力可能文字数」は1,600文字です。会議の議事録や企画書をそのまま貼ると、たいてい超えます。パーソナルで3,000文字、パーソナルプラス以上で10,000文字なので、長い原稿を丸ごと投げたい人は、無料枠の枚数より先にこの行で詰まります。

裏を返すと、1,600文字に要点を削っておけば無料で通ります。材料づくりが重い人は、議事録の作成に時間がかかる原因を先に片づけたほうが、渡すテキストがそのまま出てきます。

※2026年9月3日の追記:この判断軸は現在なくなりました。公式ヘルプサイトのプラン比較表を同日に確認したところ、行の名前が「おまかせ生成で入力可能な文字数」に変わり、フリープランでも10,000文字(パーソナルも10,000文字、パーソナルPlusと法人は50,000文字)と記載されていました。上の1,600文字は2026年8月28日時点の公式トップの表記です。無料と有料の分かれ目は入力文字数ではなく出力だけになったと読んでください(→イルシルをパワーポイントに変換できる?)。

3. 使う環境が合っているか

公式のよくある質問には「Google Chrome、Microsoft Edgeに対応しています。Safariは現在対応していません」と書かれています。特定商取引法に基づく表記の推奨環境もWindows・Macともに「Google Chrome 最新版」で、公式サイトの各所には「現在はPC版のみのご提供です」とあります。スマホで試そうとしている人と、MacでSafariしか使っていない人は、ここで一度止まります。

正直な短所も書いておく

無料で作った資料は、自分のものになるのか

無料プランで気になるのが権利の扱いです。イルシルの利用規約の第14条には「ユーザーコンテンツおよびユーザー制作資料の知的財産権等は、本サービス自体を構成するコンテンツ部分を除き、ユーザーに帰属するものとします」と書かれています。あわせて、よくある質問の「イルシルで作った資料は商用利用できますか」には「商用利用できます。ただし、イルシルのイラストやテンプレート等をそのまま配布・販売することは禁止しています」とあります。

2つを並べると意味がはっきりします。自分が作った資料は自分に帰属して仕事にも使えるが、載っているイラストやテンプレートを素材として配ったり売ったりすることは対象外、という切り分けです。プランによる区別は書かれていないので、無料のまま社内資料や提案書に使うぶんには規約上の壁は見当たりません。

つまりフリープランで確かめるべきは「使っていいか」ではなく「出てきた日本語のスライドが自分の職場で通る見た目か」です。テンプレートの雰囲気が合うかは触ってみないと分かりません。手元の議事録やメモを1本そのまま投げてみれば、有料に進む価値があるかは判断できます。イルシルはメールアドレスの登録だけで始められます。

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よくある質問

イルシルの無料プランに期限はありますか

公式コラムには「イルシルのフリープランは利用期間の制限がなく、以下の条件でじっくりお試しいただけます」と書かれています。期間で切れるトライアルとは別枠の、条件つきの無料プランという扱いです。期限があるのは、年間プランの新規申し込みに付く3日間の無料トライアルのほうです。

無料プランで作ったスライドをダウンロードできますか

公式コラムのフリープランの条件に「ファイル出力(PDF/PowerPoint):パーソナルプラン以上で対応」と書かれています。プラン表のフリーの「外部データ出力」欄は×マークだけで文言がありませんが、コラムと合わせて読むと、書き出しは有料プランの機能として案内されています。出力が目的ならパーソナル(1,848円/人・税込)以上を見ることになります。

無料プランのまま仕事の資料に使っていいですか

公式コラムには「商用利用:全プランで可能」と書かれており、プランによる区別は示されていません。ただし同じ箇所と公式のよくある質問の両方に、イラストやテンプレートをそのまま配布・販売することは対象外だと明記されています。自社の営業や社内共有に使うことと、素材そのものを配ることは別だと理解しておけば問題ありません。

まとめ