結論から言うと、議事録のテンプレートは無料で十分に足ります。有料になるのは「型」ではなく、録音を型に流し込む部分です。この記事では、そのままコピーして使えるフォーマットを先に置き、そのうえでAIの自動要約がどこを肩代わりするのかを公式の表記で確認します。なお、Nottaの自動要約については公式サイトの中で説明が食い違っている箇所があるので、そこも最後に示します。
そのままコピーして使える議事録テンプレート
まず基本形です。テキストエディタでもWordでもそのまま貼れます。
``` ■ 会議名: ■ 日時:YYYY/MM/DD HH:MM〜HH:MM ■ 場所/ツール: ■ 出席者:(欠席者:) ■ 記録者:
【決定事項】 1. 2.
【宿題(誰が・いつまでに・何を)】
- 担当: /期限: /内容:
- 担当: /期限: /内容:
【議論の要点】 ・議題1:
- 論点:
- 出た意見:
- 結論/持ち越し:
【次回】 日時: /議題: ```
短い打ち合わせなら、ここまで削っても機能します。
`` 日付/出席者: 決まったこと: やること(誰が・いつまでに): 決まらなかったこと: 次回: ``
この2つで、社内会議のほとんどは足ります。 有料のテンプレート集を探す前に、まずこの型で3回まわしてみて、足りない欄が出てから足すほうが早いです。
項目を決める判断軸は3つ
1. 後から誰が読むかで、残す粒度が変わる
出席していない人が読む議事録と、出席者の備忘録では、必要な情報が違います。前者では「なぜそう決まったか」が要り、後者では「何が決まったか」だけで足ります。議事録が長くなる原因のほとんどは、この2つを1つの文書で兼ねようとすることです。
2. 「決まらなかったこと」の欄があるか
上のテンプレートに「決まらなかったこと/持ち越し」を入れているのは、ここが次の会議の議題になるからです。決定事項だけを書く形式だと、持ち越しが記録から消え、同じ議論を翌月もう一度やることになります。
3. 宿題に3点セットが揃っているか
「担当・期限・内容」のどれか1つでも欠けると、宿題は実行されません。逆にここさえ埋まっていれば、議論の要点が多少雑でも議事録としては機能します。削る順番を決めるときは、この欄を最後まで残してください。
議事録づくりのどこに時間が溶けているかは工程ごとに違うので、そこは議事録作成に時間がかかる原因と短縮方法|所要時間の目安を工程別に出したに分解してあります。
手で書く型、AIの自動要約、有料のカスタム
テンプレートまわりで有料になるのはどこか、という整理です。
| やり方 | 費用 | 型の自由度 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 上のテンプレートを手で埋める | 無料 | 完全に自由 | 週1回程度・短時間の会議 |
| AIの定型テンプレートで自動要約 | ツールの無料枠〜有料 | 決められた項目に固定 | 録音がある・毎回同じ形式でよい |
| AIのカスタムテンプレート | 有料プラン | 自社の様式に合わせられる | 提出先の様式が決まっている |
型そのものは無料で手に入ります。お金がかかるのは「音声を型に流し込む」工程だけだと考えると、判断がはっきりします。
Nottaの自動要約は「要約・チャプター・行動項目」の3項目
Notta の機能ページには、既定のテンプレートについてこう書かれています。
デフォルトのAIテンプレートは「要約」「チャプター」「行動項目」の3つの項目で要約文を生成するため、段落ごとのポイント、ネクストアクションまで確認でき生産性が向上します。
同じページのFAQでも「『スタンダード』テンプレートをクリックすると、Nottaで文字起こししたテキストの内容を『要約』『チャプター』『行動項目』の3つの項目でAIが自動的に要約します」と説明されています。
この3項目を、冒頭のテンプレートに当てはめるとこうなります。「行動項目」が【宿題】に、「チャプター」が【議論の要点】に対応し、【決定事項】に正面から対応する項目はありません。要約の中に決定事項が含まれることはあっても、欄として独立してはいない、という読み方になります。自動生成した結果をそのまま提出せず、決定事項だけは自分で拾い直す前提で使うのが安全です。
公式サイトの中で、説明が食い違っている
ここが今回いちばん注意が必要な箇所です。AI要約が無料で使えるかどうかについて、Nottaの公式サイトはページによって違うことを書いています。
2026年9月21日に確認した時点で、公式の料金ページのフリー欄には「AI要約:10回/月」と数値で明記されています。一方、公式の「AI テンプレート」機能ページのFAQには、こう書かれています。
Q. AIテンプレートは無料で使えますか? Nottaでの録音や文字起こしは無料プランでも利用できますが、AI要約は有料プランでのみ利用可能です。Nottaのプレミアムプランは月額1,200円です。
同じ日に見て、料金ページは「フリーで月10回」、機能ページは「有料のみ」。どちらも公式サイトです。 料金の書き方も揃っておらず、料金ページはプレミアムを「¥1,185円/月・総額¥14,220(税込)・12ヶ月分一括払い」と表示しているのに対し、機能ページのFAQは「月額1,200円」と書いています。
カスタムテンプレートについても同じことが起きています。料金ページのプラン比較表では「カスタムテンプレート」の行にプレミアム「5個」、ビジネス「無制限」と数値が入っていますが、機能ページのFAQは「エンタープライズプランをご利用のお客様には、AIテンプレートをカスタムできる機能が提供されます」と説明しています。
実務上の判断としては、料金ページの数値のほうを信じるのが妥当です。 機能紹介ページは更新が遅れやすく、実際に課金の条件を決めているのは料金ページだからです。ただし、こういう食い違いがある以上、契約前に自分のアカウントで実際に試すことが確実です。フリープランはクレジットカードの登録不要と料金ページに明記されているので、確認だけなら費用はかかりません。
なお、料金ページの比較表で「カスタムテンプレート」のフリー欄には、数値も文言も入っていません。空欄から可否を読み取ることはできないため、この記事ではフリーでカスタムテンプレートが使えるかどうかは確認できなかったという扱いにしています。
正直な短所
- 自動要約は、録音の質より先に会議の質に引きずられます。結論を言わずに終わった会議からは、決定事項の要約は出てきません。テンプレートを埋められない会議は、議事録の問題ではなく進行の問題です
- 無料枠で回すには回数が足りない場面がある。料金ページのフリー欄はAI要約10回/月で、Notta無料プランの制限はどこまで?月120分より先に「1回3分」で詰まるのとおり文字起こし側にも1回3分の上限があります。長い会議を通しで自動化する用途には届きません
- 自動要約は日本語の聞き取りが前提。固有名詞や社名が崩れると要約も崩れます。この部分は録り方で変わるので、文字起こしの精度を上げる録音のコツ|公式の根拠がある3つだけのほうを先に手当てするほうが効きます
- 提出先の様式が決まっている場合、無料の型では収まらないことがあります。自治体や取引先に出す議事録に指定様式があるなら、先にその様式を確認してください
よくある質問
Q. 議事録のテンプレートは無料のもので十分ですか? 社内の会議記録であれば、この記事の冒頭に置いた型で足ります。型に費用がかかるのではなく、録音を型に流し込む工程に費用がかかると考えてください。提出先から様式を指定されている場合だけ、その様式に合わせる必要があります。
Q. NottaのAI要約は無料プランで使えますか? 公式の料金ページのフリー欄には「AI要約:10回/月」と書かれています。ただし本文で示したとおり、公式の機能ページのFAQには「AI要約は有料プランでのみ利用可能です」と書かれており、公式サイト内で説明が一致していません。フリープランはカード登録不要と明記されているので、実際にアカウントで確かめるのが最も確実です。
Q. AIツールを使いこなす方法は、独学で身につきますか? 議事録のように工程がはっきりしている作業なら、無料枠を触りながらで十分に届く範囲です。判断に迷う場合の線引きは生成AIの学び方は独学とスクールどっち|返金の線引きはアカウント作成前に、費用と規約の条件を並べて整理しました。
まとめ
- 議事録のテンプレート自体は無料で足りる。費用がかかるのは型ではなく、録音を型に流し込む工程
- Nottaの既定テンプレートは「要約」「チャプター」「行動項目」の3項目で、【決定事項】に対応する欄は独立していない。そこだけは自分で拾う前提で使う
- AI要約が無料で使えるかは、公式の料金ページと機能ページで記載が食い違っている。料金ページの数値を優先しつつ、カード登録不要のフリープランで実際に確かめるのが確実
料金と機能は変更されることがあります。契約前に公式サイトの最新情報を確認してください。この記事の数値と引用は、2026年9月21日に公式の料金ページおよび「AI テンプレート」機能ページで確認したものです。