実際に触って比べた記録

AI文字起こし無料比較|定番が終了した今、無料で残っているのは4つ

2026-08-15 公開

この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。無料プランで実際に試した範囲の内容で、報酬額で順位を変えることはしていません。

結論から言います。録音ファイルを月2時間以内で文字起こししたいなら Notta の無料プラン、パソコンの前でその場で話した内容を無料無制限で文字にしたいなら Google ドキュメントの音声入力、機密を外に出せないなら Whisper をローカルで動かす。これに、旧CLOVA Noteの後継である LINE WORKS AiNote の無料プラン(月300分・AI要約なし)を加えた4つが、2026年8月時点で無料で残っている現実的な選択肢です。

そして先に、他の比較記事を読むときの注意点をひとつ。

「無料の定番」CLOVA Note はもう存在しません

日本語のAI文字起こしを調べると、無料の定番として CLOVA Note(LINEが提供していた文字起こしアプリ)を挙げる記事が大量に出てきます。2026年の日付が入った記事にも載っています。

しかし公式サイトを見ると、2025年7月31日をもってCLOVA Noteβはサービスを終了しており、現在は後継の「LINE WORKS AiNote」への移行案内だけが表示されます。

では後継に乗り換えればいいのか。LINE WORKS AiNote の公式料金表は、法人向けと個人向けで分かれています(税抜)。

プラン月額(年額契約・税抜)共有文字起こし時間AI要約
フリー¥0300分/月利用不可
ソロ¥1,440/月600分/月12回/月
チーム¥19,800/月6,000分/月120回/月
ビジネス¥54,000/月18,000分/月360回/月
エンタープライズ¥162,000/月60,000分/月1,200回/月

個人向けには0円のフリープラン(月300分)が残っています。1回あたりの文字起こしは60分まで、データの保管期間は1年、データの学習利用ありと明記されています。詳しくはCLOVA Note終了の代わりは?無料で使える乗り換え先を比較にまとめました。

なお公式の料金表そのものは、フリープランの「AI要約」と「Web会議の録音」の欄がアイコン表示のみで、数値や可否の文言が書かれていません(ソロプラン以上には「AI要約 12回/ドメイン」のように明記があります)。ただし2026年8月19日に確認したところ、LINE WORKS公式の料金解説ページ側には、フリープランのAI要約とWeb会議録音が利用不可と文言で書かれていました(当初この記事では「断定できない」としていましたが、文言のある一次情報が見つかったため更新しました)。会議への同席や自動要約が目的なら、AiNoteのフリープランでは目的を満たせません。

つまり「無料で文字起こしする枠」自体は後継にも残っています。消えたのは「月2万円未満で法人向けの機能まで使える」という部分です。

2026年8月時点で無料で残っている4つ

料金無料の範囲録音ファイルの取り込み向いている人
LINE WORKS AiNote フリー0円月300分・1回60分まで・保管1年・学習利用ありできる無料枠の大きさを最優先する人。旧CLOVA Noteからの乗り換え
Notta 無料プラン0円月120分・1回3分まで・インポート50個/月・AI要約10回/月できる会議やインタビューの録音を月2時間以内で文字にしたい人
Google ドキュメント音声入力0円実質無制限できない(その場で話す必要あり)目の前で話しながら下書きを作りたい人
Whisper(ローカル実行)0円無制限できる外部に音声を送れない業務・技術的な設定ができる人

Notta 無料プラン — 「月2時間」が現実的な線引き

日本語の精度と手間のバランスでは、いまのところ Notta の無料プランが最も扱いやすい選択肢です。録音済みのファイルをアップロードして文字起こしでき、Zoom や Teams、Google Meet の会議に同席させて自動で議事録にすることもできます。

ただし無料プランの制限は、公式の料金ページを見るとかなりはっきりしています。

注意すべきは「1回3分」のほうです。月120分あっても、その場でアプリに録音させる使い方だと3分で切れます。無料で実用になるのは「別の機器で録音したファイルを、あとからアップロードする」使い方だと理解しておくと、失敗しません。

週1回の1時間会議を全部文字にしたいなら、それだけで月240分。無料枠の倍で、初月から足りません。

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月120分まで無料

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有料に上げる場合の実際の金額も公式で確認しました。

プラン月額(年間プラン)月間文字起こし1回の連続録音
プレミアム¥1,185/月(年額¥14,220)1,800分/月5時間
ビジネス¥2,508/月(年額¥30,096)無制限5時間

週1時間の会議なら月240分なので、プレミアム(月1,185円)で15倍以上の余裕があります。ここが最初の分岐点です。

Google ドキュメントの音声入力 — 完全無料だが「録音ファイル」は扱えない

Google ドキュメントには音声入力機能が標準でついていて、追加費用は一切かかりません。時間制限もありません。

ただし決定的な弱点があり、マイクに入ってくる音をその場で文字にする方式なので、すでに録音してあるファイルを読み込めません。「終わった会議の録音を文字にしたい」という一番多い用途には使えません。

自分が話しながら記事や企画書の下書きを作る、という使い方なら無料で十分です。

Whisper — 音声を外に出せない業務向け

OpenAI が公開している音声認識モデルで、オープンソースなので自分のパソコンの中だけで完結します。クラウドに音声が送信されないため、顧客情報や人事の面談など、外部サービスに上げられない音声に使えます。

代わりに、導入にコマンドライン操作が必要で、パソコンの性能によっては長時間の音声にかなり待たされます。技術的な設定を自分でやる気があるかどうかが分かれ目です。

選ぶときの判断軸は3つだけ

1. 録音ファイルを扱うか、その場で話すか

ここで半分決まります。録音ファイルを扱うなら Notta か Whisper、その場で話すだけなら Google ドキュメントで無料完結です。多くの人が「無料の文字起こし」で失敗するのは、この区別をせずに選ぶからです。

2. 月の音声の合計時間が120分を超えるか

超えるなら、無料で粘る意味はほとんどありません。分割してアップロードする手間を毎月かけるより、月1,185円払ったほうが早い、という単純な計算になります。

逆に月2時間以内なら、無料プランのままで何年でも運用できます。

3. その音声を外部サービスに上げてよいか

社外秘の会議や、顧客の個人情報が含まれる録音は、無料かどうかより先にこの確認が必要です。会社によっては利用規約の確認や申請が要ります。判断がつかないなら Whisper のローカル実行が安全側の選択です。

正直な短所

Notta:無料プランの「1回3分」は、思っているより厳しい制約です。また日本語の精度は高いものの、専門用語や社名は誤変換されるので、そのまま議事録として配れるわけではなく、必ず読み直しと修正が発生します。

Google ドキュメント音声入力:録音ファイルを扱えないこと自体が最大の欠点です。加えて句読点が自動で入らないため、あとから整える手間があります。

Whisper:導入の敷居が高く、非エンジニアには薦めにくいです。処理時間も、非力なパソコンだと音声の実時間より長くかかることがあります。

よくある質問

Q. Notta の無料プランは、何日か経つと使えなくなりますか? いいえ。無料プランは期限のないプランで、月120分の枠が毎月戻ります。トライアル期間とは別のものです。ただし枠を使い切ると、その月はそれ以上文字起こしできません。

Q. 無料プランだけで議事録の運用は回りますか? 月の会議時間が合計2時間以内で、録音済みファイルを取り込む使い方に限れば回ります。週1回1時間の会議がある時点で無料枠は超えるので、その場合は有料プランを前提に考えたほうが結果的に安く済みます。

Q. CLOVA Note で作ったデータはどうなりましたか? サービス自体が2025年7月31日に終了しているため、現在は公式サイトで移行案内が出ている状態です。すでに終了して時間が経っているので、これから乗り換え先を探す場合は上記の4つから選ぶことになります。

まとめ

料金と機能は変更されることがあります。契約前に必ず各公式サイトの最新情報を確認してください。この記事の料金は2026年8月15日に公式の料金ページで確認したものです。